「マイクロバブルが体に良い」といきなり言われても、「なぜ?」と思ってしまいますよね?
では、まずは基本的な仕組みについて、私の調べたことをお話させていただきましょう。
マイクロバブルとはその名のとおり、微細な気泡のことです。ただのバブル(泡)と異なるのは、泡の大きさ。これもそのままです。
具体的には、直径 50μm 以下の気泡のことをマイクロバブルと呼びます。なお、マイクロ(μ)という単位は、100万分の1を表します。つまり、1マイクロメートル(μm)は0.001mm。1000分の1ミリですね。
ちなみに人間の髪の毛の太さは、平均で70μmと言われています。そして、直径 50μm 以下の気泡になると、通常の気泡とは異なる性質が現れるため、それをマイクロバブルと呼ぶようになったのです。
では、その性質とはなんでしょうか?
水などの液体が、空気など異質のものと触れるとき、表面に圧力がかかります。これを界面張力というのですが、専門用語はさておき、泡にもこの界面張力が発生します。
泡が小さくなればなるほど、泡にかかる圧力は大きくなり、その結果、シャボン玉のように泡が壊れることなく、マイクロの単位にもなると(具体的には50μm以下)、さらに小さくなるというのです。
さらに、泡といえば通常、だんだんと浮かんでくるものという印象があるかと思います。長湯の炭酸泉もそうでした。しかし、マイクロバブルは気泡内部に含む空気の容量が少ないため上昇速度が遅く、例えば、直径10μmの気泡は一分間に 3 mm 程度の上昇しかないという研究結果もあるようです。
こうして、泡が長時間に渡り水中に留まるため、お湯が乳白色に濁ったように見えるのです。
こうした特性を持つマイクロバブルですが、今から約20年前、現在の徳山高専、土木建築工学科の大成博文教授によりその存在が確認されたのがはじまりと言われています。
もともとは水の滞りやすいダムや、水産加工物の養殖用水などの水質改善に用いられて来たこの技術。微細な泡に取り込まれた酸素をダムの底の植物や牡蠣などに送り込むことでそれらが活性化し、結果として水質改善につながったのです。
これが人体にも応用されたのは、いわば自然の流れ、というものなのでしょう。
山口県の俵山温泉でも、人工の機械でマイクロバブルを発生させ、温泉成分を体内により取り込みやすくする、という実験的な取り組みを行い、効果を上げているのだそうです。
大成教授の研究と取り組みは各界からの注目を集め、過去にも、TBSの番組「夢の扉」(2009年2月1日放送)では、マイクロバブルの技術を用いた農薬除去の方法を、テレビ朝日の「報道ステーション」(古館さんの番組ですね)でも、水環境浄化技術の応用として紹介されるなど、人間のリラックス効果以外にも様々な用途で用いられているのです。
日本人が開発した、環境や人体に様々な好影響を与える泡。それが、マイクロバブルなんですね。